COPD/肺気腫の症状・診断・治療について|大阪市西区 みなみ堀江クリニック

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COPD/肺気腫

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最終更新日:2023.11.15

COPD/肺気腫

COPD/肺気腫のイメージ画像

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease; 慢性閉塞性肺疾患)は主に「喫煙・タバコの煙」が原因で発症する肺疾患です。

肺気腫という疾患名の方が認知度が高いかもしれません。

一般の方は、「COPD≒肺気腫」と思って頂いていいと思います(厳密には両者は同義ではありません)。

COPDの疫学

日本COPD疫学研究(NICE study)によると、日本人において40歳以上で約530万人、70歳以上では約210万人がCOPDに罹患しているとされております。

問題は、COPDは潜在患者数が多いにも関わらず、診断されずにいる患者が非常に多いことです。

このように未診断のCOPD患者は多数存在していると推定されていることから、まずは「COPDの可能性があるのではないか」と疑うことが重要です。

典型的な症状

  • 咳、息切れ、息苦しい、痰
  • 坂道や階段の上り下りで息切れがする

上記のような症状が一般的ですが、無症状の方も多いため、喫煙歴がある方は注意が必要です。

こちらが、COPDの可能性をスクリーニングするための質問票です(GPLD日本委員会のホームページより)。

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合計点数が4点以上の場合は、COPDの可能性がありますので、呼吸器科の専門医にご相談ください。

COPDの診断について

ガイドラインによるとCOPDの診断には下記の項目を満たすことが必要となっております。

  1. 長期の喫煙歴などの暴露因子があること
  2. 気管支拡張薬吸入後のスパイロメトリーでFEV1/FVC70%であること
  3. 他の気流閉塞を来たしうる疾患を除外すること

簡潔に説明すると、「長期間の喫煙歴があること、気道を拡げる吸入薬を吸入しても、呼吸機能検査で1秒間あたりの吐く力が予測値の70%未満となっていること、COPD以外の疾患が除外されていること」となります。

COPD以外の疾患(肺がん、肺炎、結核、気胸など)を除外するために、胸部レントゲンや場合によっては胸部CTを行います。

COPDの画像上の特徴としては、

胸部レントゲンでは、

  1. 肺野の透過性の亢進
  2. 肺野抹消血管影の細小化
  3. 横隔膜の平坦化

などが認められます。

また、胸部CTでは、抹消の肺胞壁が破壊され、気腔が以上に拡大した病変(気腫性変化)を認めます。(このCT画像や病理学的所見で分類した肺疾患を肺気腫といます)

COPDの併存症・合併症について

肺がんの合併や、心筋梗塞・脳梗塞・高血圧や糖尿病などの生活習慣病が併存することもあります。

また、ウイルス感染や細菌感染などにより急激に呼吸状態が悪化すること(急性増悪)がありますので、コロナウィルスやインフルエンザウィルス、肺炎球菌などのワクチン接種を含めた感染予防も重要となります。喫煙歴(過去の喫煙も含む)があり、息切れ、咳、痰などの症状をお持ちの方は特にご注意ください。

気管支喘息(喘息)を合併するケースも多く、状況に応じて呼気一酸化窒素濃度測定や血液検査を行っていくことも重要です。

禁煙が重要

COPDの発症及び進行を防ぐためには、まずは禁煙することが一番重要です。禁煙はCOPD以外の他の疾患発症のリスクを低減させる上でも重要です。禁煙の意思はあるけれども、禁煙するのに自信が無い方は、禁煙外来を受診ください。禁煙の意思があり、ある一定以上の喫煙歴がある方で、ニコチン依存状態と診断された場合(10項目からなる質問票で診断)、保険診療で薬物療法を用いた12週間の禁煙治療プログラムを受けることができます。

治療・管理について

COPDは呼吸機能検査の結果によって病期が決まります。病期や症状に応じて吸入薬や呼吸リハビリテーションなどの治療を包括的に受けることが大切です。病期が進行し、軽い日常動作でも息切れが強い場合は、在宅酸素療法の適応にもなります。

吸入薬に関しては、長時間作用性気管支拡張薬が主体となります。また、気管支喘息を合併しているケースや、血液検査で血中好酸球数が高値の場合、入院を要するようなCOPD増悪の既往がある場合は、吸入ステロイドを併用します。

まとめ

COPDは長期間の喫煙歴がある方に発症し、息切れや咳、痰などの症状が特徴的です。肺癌などの悪性腫瘍を合併しやすく、心血管障害や脳血管障害、糖尿病なども併存することがあり注意が必要です。

他の疾患同様に早期発見、早期治療が大切ですので、喫煙歴がある方や気になる症状をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

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