インフルエンザや新型コロナの後の長引く咳について

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インフルエンザや新型コロナの後の長引く咳について

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最終更新日:2026.10.07

インフルエンザや新型コロナの後、咳が長引くのはなぜ?咳喘息の可能性と受診の目安を解説

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「インフルエンザは治ったはずなのに、咳だけが残ってつらい...」

「新型コロナウイルスから回復した後も、咳がずっと続いている...」

 

このように、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの呼吸器感染症をきっかけに、咳が長引くケースが多くあります。

熱やだるさなどの症状が落ち着くと、「もう治ったから、そのうち咳も治るだろう」と考えてしまいがちですが、咳が長く続く場合には、感染後咳嗽(かんせんごがいそう)のほか、咳喘息、気管支喘息など、別の原因が関係していることがあります。

 

この記事では、大阪市で呼吸器内科をお探しの方に向けて、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の後に咳が長引く理由や、感染後咳嗽と咳喘息の違い、受診を検討する目安について、みなみ堀江クリニックの呼吸器専門医が詳しく解説していきます。

インフルエンザや新型コロナウイルスの後に咳が長引くのはなぜ?

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの呼吸器感染症では、ウイルス感染によって気道に炎症が起こります。

発熱や喉の痛みなどの感染症状が改善した後も、気道の炎症や過敏な状態がしばらく続くことがあります。そのため、冷たい空気や会話、運動、ほこりなど、普段であれば気にならないような刺激でも咳が出やすくなることがあります。

 

こうした感染症の後に続く咳は、「感染後咳嗽」と呼ばれます。

 

感染後の咳は徐々に改善していくことが多い一方、咳が長く続く場合には、感染後咳嗽だけでなく、咳喘息や気管支喘息などが関係している可能性もあります。

 

また、新型コロナウイルス感染症の後には、咳や痰、息切れなどの症状が長く続く「罹患後症状(いわゆる後遺症)」がみられることがあります。

厚生労働省でも、症状が改善せずに続く場合には、かかりつけ医などの医療機関へ相談することが案内されています。

「感染症は治ったのに咳だけが続いている」という場合にも、そのままにせず、咳が続いている期間や症状の特徴などを確認し、必要に応じて原因を詳しく調べることが大切です。

咳が長引くときは「咳喘息」の可能性も

感染症をきっかけに、気道が過敏な状態になり、咳喘息が発症したり、症状が悪化したりすることがあります。

咳喘息は、一般的な気管支喘息でみられる「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴や息苦しさが目立たず、咳が主な症状となる病気です。

日本呼吸器学会でも、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴や息苦しさのない乾いた咳だけが続く場合には、咳喘息が考えられると説明されています。

次のような症状がみられる場合には、咳喘息などの呼吸器疾患が隠れている可能性があります。咳が長引いている場合には、そのままにせず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

  • 風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の後から、咳だけが長く続いている
  • 夜間や明け方に咳が出やすい
  • 冷たい空気を吸うと咳が出る
  • 会話や電話をしていると咳き込んでしまう
  • 運動をすると咳が出る
  • 季節の変わり目になると咳が悪化する
  • 一般的な咳止めを服用しても、なかなか改善しない
  • 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴はないものの、咳が繰り返し続く

「感染後の咳」と「咳喘息」はどう違う?

感染後咳嗽と咳喘息は、症状だけでは区別が難しい場合があります。

 

感染後咳嗽は、感染症による気道の炎症や過敏性が残ることで起こる咳で、時間の経過とともに徐々に改善していくことが多いとされています。

一方、咳喘息では、気道の過敏性が続いているため、夜間・早朝、冷たい空気、運動、会話など、特定の刺激をきっかけに咳を繰り返すことがあります。

 

ただし、長引く咳の原因は、咳喘息だけではありません。

 

日本呼吸器学会の「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン第2版2025」では、感染後咳嗽や喘息・咳喘息のほか、後鼻漏、胃食道逆流症(GERD)、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎、肺がんなど、様々な原因が長引く咳に関係するとされています。

咳が続く場合、どのタイミングで受診すればいい?

咳が続いていても、発熱や強いだるさなどがなければ、「もう少し様子をみよう」と受診を先延ばしにしてしまうことがあります。

しかし、日本呼吸器学会では、咳や痰が3週間以上続く場合は、何らかの病気が隠れている可能性があるとして、原因を調べることを勧めています。

 

次のような症状がある場合は、呼吸器内科などの医療機関への受診をご検討ください。

受診を検討したい症状

次のような症状がある場合には、一度医療機関への受診をご検討ください。

  • 3週間以上、咳が続いている
  • 咳が徐々に悪化している
  • 夜間や明け方に咳が出て、目が覚めることがある
  • 息苦しさや「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴がある
  • 胸の痛みがある
  • 血の混じった痰(血痰)が出る
  • 階段の上り下りや歩行などで息切れを感じる
  • インフルエンザや新型コロナウイルス感染症が治った後も、咳などの症状が改善しない

特に、強い息苦しさや胸の痛み、血痰などを伴う場合には、単なる感染後の咳ではなく、肺炎や気胸、肺血栓塞栓症など、ほかの病気が原因となっている可能性もあります。咳が続いている期間にかかわらず、早めに医療機関へご相談ください。

 また、新型コロナウイルス感染症の後に咳などの症状が改善せず続いている場合についても、厚生労働省はかかりつけ医等や地域の医療機関への相談を案内しています。

咳喘息を放置するとどうなる?

咳喘息は、咳だけが症状として現れるため、「ただの風邪の名残」と考えてしまうことがあります。

しかし、日本呼吸器学会によると、約30%(3人に1人)が本格的な「気管支喘息」へ移行するとされています。

 そのため、咳が長引く場合は、「感染症の後だから」と自己判断せず、症状や経過に応じて適切な治療を受けることが重要です。

大阪市西区で「感染症の後から咳が続く」とお悩みの方へ

「インフルエンザは治ったのに、咳だけが続いている」
「新型コロナウイルス感染症の後から、咳がなかなか治まらない」
「咳が長引いているけれど、咳喘息かどうかわからない」

咳は身近な症状ですが、その原因は感染後の一時的な気道の過敏性だけとは限りません。咳喘息や気管支喘息をはじめ、さまざまな呼吸器疾患が関係していることもあります。

咳が続いている期間や、夜間・早朝など咳が出やすい時間帯、冷たい空気・運動・会話などとの関係、痰や息苦しさの有無などを詳しく確認することが、原因を考える大切な手がかりになります。

咳が長引いている場合には、そのままにせず、症状や経過に応じて必要な検査を行い、原因を確認したうえで適切な治療につなげることが大切です。

「風邪の後だから」「そのうち治るだろう」と思っていても咳がなかなか改善しない場合や、咳を繰り返している場合には、大阪市西区のみなみ堀江クリニックまでお気軽にご相談ください。

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感染症後の長引く咳や咳喘息に関するよくあるご質問

Q1. インフルエンザが治ったのに、咳だけが続くのは一般的ですか?

インフルエンザなどの呼吸器感染症が治った後も、咳だけがしばらく続くことがあります。

感染による気道の炎症や過敏な状態が残り、冷たい空気や会話、運動などの刺激によって咳が出やすくなることがあります。

ただし、咳が長引く場合には、感染後の咳だけではなく、咳喘息や気管支喘息など、ほかの病気が原因となっている可能性もあります。特に3週間以上咳が続いている場合には、一度呼吸器内科への受診をご検討ください。

Q2. 新型コロナウイルス感染症の後の咳は後遺症ですか?

新型コロナウイルス感染症の後には、咳や痰、息切れなどの症状が続く「罹患後症状(いわゆる後遺症)」がみられることがあります。

ただし、新型コロナウイルス感染症の後に咳が続いているからといって、必ずしも罹患後症状が原因とは限りません。咳喘息や気管支喘息など、ほかの呼吸器疾患が関係していることもあります。

咳がなかなか改善しない場合には、原因を確認するためにも呼吸器内科へ相談することをおすすめします。

Q3. 咳喘息は「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と音がしますか?

咳喘息では、咳が主な症状で、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴が目立たないことが特徴の一つです。

そのため、「ゼーゼーしていないから喘息ではない」とは限りません。夜間や明け方、冷たい空気を吸ったとき、会話や運動をしたときなどに咳が出やすく、咳だけが長く続いている場合には、咳喘息の可能性も考えられます。

Q4. 咳止めを飲んでも治らない場合はどうすればいいですか?

咳は原因によって必要な治療が異なるため、原因に応じた治療を行うことが大切です。

例えば、咳喘息や気管支喘息など、気道の炎症が関係している場合には、一般的な咳止めだけでは十分に改善しないことがあります。

咳が長引いている場合には、自己判断で咳止めを続けるのではなく、必要に応じて肺機能検査や呼気NO検査、胸部レントゲン検査などを行い、咳の原因を確認したうえで適切な治療につなげることが大切です。気になる咳が続いている場合には、お早めに呼吸器内科へご相談ください。

【著者 / 医師名】南 和宏

資格
  • 医学博士
  • 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
  • 日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 肺がんCT検診認定機構 肺がんCT検診医
  • 日本結核・非結核性抗酸菌症学会 認定医
  • 難病指定医
  • 大阪市身体障害者福祉法指定医(呼吸機能障害)
  • 緩和ケア研修会終了
専門分野

呼吸器・アレルギー疾患

最終更新日:2026.10.07

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